相関関係をアイスクリームを例に簡単に解説してみた

この記事を読んでわかること
  • 相関関係とは何かどんな形だと相関関係にあるのかがわかる
  • どれくらいの値だと強い相関なのか目安がわかる
  • ビジネスのどんな場面で相関関係を使うかわかる
とあるビジネスでの会話

新商品のアイスの売上が伸びませんね。 どうしてだと思います?

例年より猛暑日が続いているのにおかしいですね。

猛暑日が続くと売上が伸びる根拠があるのですか?

根拠?暑かったらアイスは売れるものかと

アイスは猛暑日にはむしろ売上が落ちる傾向があると聞いたことがあります。実際どうか相関関係を調べてみましょうか。

こんにちは!おちです。今回の記事ではビジネスの場面でもよく出てくる相関関係についてアイスクリームの売上と気温を例に簡単に解説していきます!

おち

相関をマスターして説得力のあるプレゼンに活かしましょう

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相関関係とは?

相関関係は2つの事柄の間に比例っぽい関係があることです。この関係がどれくらい強いかを数値化(最小-1〜1最大)したのが相関係数と呼ばれるものです。1に近いほどy=ax+bっぽいグラフになり、-1に近いほどy=-ax+bっぽいグラフになります(下図)。

相関係数(r) = 1
相関係数(r) = −1

左図のような右肩上がりの関係を「正の相関」、右図のような右肩下がりの関係を「負の相関」と呼びます。

また、数字が0に近いほど2つの事柄の関係性は薄いと判断できます。

相関係数(r) = 0.7
相関係数(r) = 0.3
相関係数(r) = 0

値が1に近い方が右肩上がりの直線をなんとなく引けそうな感じがしませんか?このなんとなくを数値化して関係の強さを比較できるのがビジネスで役立つ点です。

相関の強さを判断する目安

あくまで目安ですが、相関係数の値から以下のように判断できます。

相関係数(r)が -1〜−0.7 または 0.7〜1

かなり強い相関がある

相関係数(r)が -0.7〜−0.4 または 0.4〜0.7

やや相関がある

相関係数(r)が -0.4〜−-0.2 または 0.2〜0.4

弱い相関がある

相関係数(r)が -0.2〜−0 または 0〜0.2

ほどんど相関なし

経験則からより厳しく見る業界もあればゆるめの業界もあるので、実際どう判断するかは職場の先輩や業界の専門家に聞きましょう。

相関関係をアイスクリームを例に考える

冒頭の2人の社員さんのアイスクリームのやりとりを例に調べてみましょう。7月から8月の60日分の最高気温と新商品の売上データを散布図に書いてみました。

いかがでしょう?25℃あたりでは300万円前後の売り上げだったのが、35℃付近になると400万円まで上がっているように見えないでしょうか?

25〜35℃の範囲だと売上と最高気温には正の相関がありそうです。対して、35℃付近を越えるとどうでしょう?

データ自体が少ないので断定はできませんが、気温が上がると売上が落ちている印象です。

もしかしたらある一定の温度を越えると負の相関関係に変わるのかもしれません。

上の例は擬似的なものですが、実際に35℃を超えたあたりからアイスクリームの売上は下がり、かき氷などの氷菓子の売れ行きをよくなると言われています。

実際のビジネスでも集めたデータから傾向を読み取ってアクションプランの根拠にします。

おち

今回は新商品だけでなく他のアイスも猛暑日に売上が落ちてるか確認して猛暑が原因か突き止めたいところです。

まとめ

今回は相関とは何かについてアイスクリームと気温の関係を例にお話ししてみました。

相関はビジネスでもよく出会う概念で、うまく使えば自分の提案に根拠を持たせてくれる便利なやつです。

大まかな考え方や目安、ビジネスでの登場場面を想定する参考になれば嬉しいです。

今回は以上です。相関を使うときの注意点については近日記事化予定です。

ここまで読んでくださりありがとうございました。

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